「もう一度カメラを手に」一通のメールから始まった新たな挑戦
── まずは、OurPhotoで活動を始めたきっかけを教えてください。
松井さん:
2018年の初め頃、CanonのメルマガでOurPhotoの存在を知ったのがきっかけです。「面白そうだな」と直感的に惹かれ、すぐに面接を受けに行きました。
面接部屋の壁にたくさんの家族写真が貼ってあるのを見て、「自分もこういう写真を撮ってみたい」と強くワクワクしたのを覚えています。当時はカメラをキャビネットに入れっぱなしにしていた時期もありましたが、この出会いがもう一度カメラを握る大きなきっかけになりました。それから今日まで、OurPhotoは私の歩みを支え続けてくれたありがたいサービスです。
30年のキャリアを糧に。フォトグラファーとして「次のステージ」への決意
── 会社員からフリーランスのフォトグラファーへ転換されたのは、どのような想いからだったのでしょうか?
松井さん:
以前は印刷会社で営業として30年以上、商業撮影や印刷の現場に携わってきました。その中で培ったノウハウと、OurPhotoでの撮影実績が積み重なっていくうちに、「これまでの経験があれば、残りの人生をフォトグラファーとして乗り越えていける」という確信が持てたんです。
実際にフリーランスとしての活動が始まってから今もなお、営業から経理、雑用まで全て自分で行う必要がありますが、それすらも楽しみながら取り組んでいます。
現在は家族写真だけでなく、これまでのキャリアを活かせる法人撮影にも力を入れており、自分のやりたいことに100%注力できる今の環境は本当にありがたいと感じています。
「学び」の姿勢こそが、最高の一枚を生む土台になる
── 技術や感性など、自己成長の為にどのような努力をされていますか?
松井さん: 最初は機材の知識を深めていましたが、次第に「自分が本当に撮りたい写真とは何か」を突き詰めたいと思うようになりました。そこで、プロの写真家が主催するワークショップに参加し、ライティングやお客様とのコミュニケーションを一から学びました。
── 撮影中に意識していることはありますか?
松井さん: 現場では常に「コミュニケーション・平面構成・色味」の3つを意識しています。お客様の緊張を解き、最適な背景と光の中で最高の笑顔を引き出す。そのための探究心は、これからも持ち続けていたいと思っています。
数多くの出会いを通じて。撮影現場で得た「一生の財産」
── これまでの活動で印象に残っていることはありますか?
松井さん:
OurPhotoを通じてこれまで1,000件以上のご依頼をいただきました。この仕事をしていなければ、出会うことのなかった方々と出会い、行くことのなかった場所へ行けた。その一つひとつの積み重ねが、今の私の財産です。
撮った写真をその場で見せた時に「綺麗!鮮やか!笑ってる!」と喜んでいただけると、やはりホッとしますし、それが大きな喜びになります。納品後にいただく御礼のメッセージも本当にありがたいものですね。還暦近い年齢になって、改めて人との接し方や知見を学ばせていただいていると感じています。
「今」を切り取り、数十年後の未来へ想いを繋ぐ
── 最後に、松井様にとって、写真とはどういった存在でしょうか。
松井さん:
その瞬間を切り取り、未来に繋ぐ「役割」だと思っています。10年後、20年後、30年後にその写真を見返した時に、「ああ、この時はこうだったね」と家族で語り合える手がかりを残したい。写真は時間が経てば経つほど価値が増していくものです。
撮影したその日が、ご家族にとって幸せな記憶として刻まれ、それが数十年後の未来を温かく照らす。そんな素敵な機会に立ち会えるこの仕事を、これからも一歩一歩、誠実に続けていきたいですね。