2024年夏〜秋、これまで様々な角度から「ニューボーンフォトの安心・安全への取り組み」を実施してきたOurPhotoにて、「ニューボーンフォト実技講座」を開催しました。
近年、その人気が急上昇しているニューボーンフォトは、愛らしい新生児の姿を美しく残すことができる反面、カメラ・写真の知識も、赤ちゃんや妊娠・出産に関する理解も求められる専門性が高い撮影ジャンルです。
今回の講座は、そんなニューボーンフォト撮影での安全面も考慮しながら、受講者がニューボーンフォトグラファーとしてデビューするための実践的なスキルを身に付けることを目的とした養成講座としました。
一体どんな講座になったのか、安全なニューボーンフォトの撮影方法を習得してニューボーンフォトグラファーデビューができたのか、ご紹介します!
目次
1. これまでのニューボーンフォトの安心・安全への取り組み
2. ニューボーンフォト実技講座の開催
コラム: ニューボーンフォトの種類について
3. 座学編:ニューボーンフォト基礎知識の履修
4. リアル会場実践編:おくるみ巻きの練習
5. リアル会場実践編:バリエーションや光
6. モニター様にご協力いただきました
7. モニター撮影で撮った写真のご紹介
8. まとめ
これまでのニューボーンフォトの安心・安全への取り組み
OurPhotoでは、これまでご依頼者もフォトグラファーも安心・安全に撮影できるよう、ニューボーンフォト撮影の基礎知識を補う講座を適宜開催してきました。
・2019年開催 ニューボーンフォトに役立つTips満載!講座
・2021年開催 ニューボーンフォトグラファーとして大事な『技術』と『安全』
また、ニューボーンフォト人気の高まりから、2024年4月には「ニューボーンフォト撮影ガイドライン」(監修:"こどもとかめら"代表 今井しのぶさん、助産師 野村香緒理さん)を策定し、OurPhotoのフォトグラファーがニューボーンフォトを撮影するためには、①ガイドライン理解 ②ニューボーンフォト基礎講座の動画視聴(※新生児に対する基礎知識、ニューボーンフォト撮影に関するリスク・注意事項を解説) ③基礎講座受講後のテスト合格 が必要となりました。
ニューボーンフォト実技講座の開催
今回は、さらに、OurPhotoで初めての試みとして、「OurPhotoにフォトグラファー登録済みで出張撮影の技術・経験は十分あるものの、アートニューボーンフォトの撮影に必要な専門的なおくるみ巻き等の技術が不足している方」向けに、より具体的に、安全に配慮しながらのおくるみ巻きの方法や小道具のスタイリング技術を学ぶニューボーンフォト実技講座(ニューボーンフォトグラファー養成講座)を開催しました。
講師には、「ニューボーンフォト撮影ガイドライン」を監修いただいた "こどもとかめら" 代表の今井しのぶさんを迎え、講座の最後には、受講者お一人お一人が、ご依頼者のご自宅を訪問し、生まれたばかりの赤ちゃんを実際に撮影させていただく機会も設け、ニューボーンフォト撮影デビューも果たしていただきました!
【ニューボーンフォトの種類について】
ポーズドニューボーンフォトの一例
ナチュラルニューボーンフォトの一例
ニューボーンフォトは大きく2種類。赤ちゃんをおくるみでまん丸に巻いて胎児ポーズを再現し、造花やかごなどの撮影小物で華やかに飾り付ける芸術性の高い「ポーズドニューボーンフォト(アートニューボーンフォト)」と、慌ただしくも貴重な新生児期の寝かしつけや授乳シーンといった日々の生活の流れを再現する「ナチュラルニューボーンフォト(ライフスタイルニューボーンフォト)」があります。
OurPhotoでは、ポーズドニューボーンフォト、ナチュラルニューボーンフォト、そして両方の良い点を組み合わせた中間地点のものも含めて、さまざまなスタイルのニューボーンフォトが撮影されています。いずれを撮影する場合でも、専門的な知識と技術が必要です。
【ニューボーンフォトの詳しい解説はこちら】
OurPhotoでニューボーンフォトを撮ろう座学編:ニューボーンフォト基礎知識の履修
今回の講座は、座学からスタート。動画での自己学習としたため、居住地・開催地や受講タイミング(曜日・時間帯)を気にせずに生活スタイルに合わせて学べ、期間内であれば何回でも復習できます。
まずは、「ニューボーンフォト撮影ガイドライン」に含まれる、ニューボーンフォト基礎講座の動画視聴にて、新生児に対する基礎知識、ニューボーンフォト撮影に関するリスク・注意事項を理解します。
次に、講座オリジナル動画へ。予約〜撮影までの確認事項、ご依頼者家族とのコミュニケーションの取り方、撮影のバリエーションの出し方、レタッチについてなど、一歩踏み込んだ内容のお話を聞きます。
座学編の最後は、おくるみの巻き方を学び、続くリアル会場での実践編までに各自で何回か練習してきてもらいます。
リアル会場実践編:おくるみ巻きの練習
そして、リアル会場実践編へ!多くの方が戸惑うおくるみ巻きを中心に、赤ちゃん人形で練習していきます。少人数での実施としたため、講師から手取り足取りじっくりと教わることができました。
※赤ちゃん人形は、ニューボーンフォトトレーニング専用の人形です。約3-5kg、全長約50cmと、新生児の重さや体型、関節の動きを再現しています。
交代で何度か練習します。キツすぎても、ゆるすぎてもいけない、ちょうど良い巻き方を学びます。実際におくるみ巻きをしている方も、赤ちゃん人形が開くのを待つ方も、真剣そのもの!時折、質問が出たり、とても熱心です。
丸く可愛く巻けました!だんだん、人形ではない本当の赤ちゃんのように思えて、愛おしさも増していくフォトグラファーの皆さんです。
リアル会場実践編:バリエーションや光
リアル会場実践編では、ポーズのバリエーションも確認します。本物と同じく約3-5kg程度の赤ちゃん人形を実際に持ってポーズを取ると・・・「このポーズをキープするの意外と大変ですね!」とご依頼者の気持ちも体験できた様子です。
レフ板を使った光の調整の仕方も確認し、カメラを使って撮影もして、あっという間に講座は終了です。
モニター様にご協力いただきました
各自でおくるみの巻き方などをしっかり練習し、撮影用の小道具(おくるみやかご等)も揃えたところで、実際にモニター様のご自宅にお伺いして赤ちゃんを撮影させていただきます。難しいおくるみ巻きも、講座で注意事項を教わっていて、各自で練習してきているのでバッチリですね!
モニターとなってくださった皆さま、ご協力に感謝申し上げます。
撮れた写真はこちら。眠りながらも元気いっぱいの男の子です。
公園でのご家族の撮影や、神社での七五三の撮影をする出張撮影フォトグラファーとして活躍してきたけれど、ニューボーンフォトの技術はなかったフォトグラファーさんでしたが・・・講座の成果がしっかりと出ている素敵な写真ですね!♡
モニター撮影で撮った写真のご紹介
講座の受講者はレポートに登場した方以外にもいらっしゃいます。どの方も、ニューボーンフォトはほぼ初めてですが、安心・安全を十分に考慮した上で、とっても素敵に撮れています!
まとめ
今回は、ニューボーンフォト実技講座の開催レポートでした。リアル会場実践編は東京での開催となりましたが、全国からフォトグラファーの皆さんにお集まりいただきました。
モニター撮影の撮影例を見ていただいたように、受講者たちは、ニューボーンフォトの魅力を引き出しつつ、安心・安全な撮影を行うための知識と技術をしっかりと身に付けることができました。
講座受講前、ニューボーンフォト撮影へのイメージがネガティブ(苦手など)だった方々が、受講後にはポジティブなイメージを持つことができ、新たにニューボーンフォトグラファーとしてデビューすることとなりました。
出産祝いとして、ニューボーンフォトの撮影体験をプレゼントする方も増えています^^ OurPhotoギフトもオススメします!