「無事生まれてきてくれた子供に健やかに育ってほしい!」そんな思いから生まれた家庭行事が日本にはたくさんあります。その中でも今回は「百日祝い」をご紹介。名前は聞いたことがあるけれど、どんな行事かよくわからないという方も多いのではないでしょうか。その由来から、どのような行事なのか詳しく見ていきましょう!
1.そもそも百日祝いとは
「百日祝い」とは、その名のとおり、赤ちゃんの生後100日を祝うもの。「お食い初め」と呼ばれる、赤ちゃんに食べ物を食べさせるふりをする儀式を行うのが一般的です。それではなぜ、そのような行事が生まれたのでしょうか。
2.どんな由来があるの?
百日祝いは平安時代に行われていた、生後50日や100日の赤ちゃんにお餅の入ったお湯を飲ませる儀式がもとになっているそうです。当時、生まれたての赤ちゃんの生存率が低かったことから、100日無事に生きることができたことをお祝いするとともに、さらなる成長を祈る意味合いがあります。 そして生後100日頃に乳歯が生えはじめる赤ちゃんが多いことから、「食べ物に一生困らないように」「歯が丈夫に生えるように」との願いを込めて、百日祝いにお食い初めをするようになりました。
3.いつ?
一般的に生後100日~120日の間で行うことが多いです。せっかくの機会なので、その期間の中で家族みんなが揃える日にするといいでしょう^^お宮参りとは違い基本的に屋内で行う行事であるため、季節や天候などはあまり気にしなくてもいいかもしれませんね!
4.どこで?
自宅で行う場合は、赤ちゃんにとって慣れた環境なので負担が少なく、時間を気にせずゆっくり自分たちのペースで行うことができますね。料理を自分たちで用意する大変さはあるものの、最近では宅配のお祝い膳も種類豊富になってきていますので、上手に利用したいものです。また、おじいちゃんおばあちゃんの家で行うお家も多いようです。
レストランや料亭で行う場合もあります。この時のメリットはやはり料理の準備や後片付けをする必要がないことでしょう。また日々子育てに奮闘するパパママにとっては、外に出ることで気分転換になったり、豪華な食事がご褒美になるかもしれません♪
5.どんな食事メニュー?
お食い初めのメニューは「一汁三菜」を基本とし、赤飯、尾頭付きの鯛、吸い物(はまぐり)、煮物、香の物(こうのもの)を用意するのが主流です。また、「丈夫な歯が生えますように」と願いを込めて行う「歯固めの儀式」では歯固め石を用意しますが、石の代わりにタコや梅干し、栗を用意する場合もあります。